news
2019/12/05 14:53
抽象画について
こんにちは。
スタッフの富川です。
今日は抽象画について書いてみたいと思います。
一般に風景画や美人画などを見ると、綺麗だと思って、そのまま安心して見るだけで終わってしまいます。
ところが何か、わけの分からない絵に遭遇してしまうと「どうもわからない」と言いながら、それにひっかかり、つい、その絵を見てしまいます。
通りすがりの女性が綺麗だと楽しい。しかし、すぐ忘れてしまう。そのように風景画などもその場かぎりです。
なにも感じない、うまいと思えない、だからわからないという絵はが、もし本当に優れた作品だったら、わからないながらも、それに触れた次の瞬間から心の目が開けてくると思われるのです。
そして奇妙と思われる新しい絵を見てから、今まで安心して楽しんでいた普通の絵がつまらなくなって見えてきたという人も多いのではないでしょうか。
知らないあいだに、すべてのものの見方、人生観、生活感情が根底からひっくり返り、今まで、常識や型にしたがって疑いもしなかった周囲が、突然生々しく新鮮な光に輝きはじめます。
自分では、あくまでわからないと思いこんでいても、すでに正しく理解しているのです。
抽象画は、素直にその絵を見たときに、そこから直接的な感動を受けとればいいと思います。あらゆる偏見を捨てさって、自分自身が好きか嫌いか、深く引きつけられるかが問題だと思います。
ありがとうございました。